アロマセラピーについて
レモンやオレンジのさわやかな香りを感じた時、あなたはどのような気分になるでしょう 森に分け入り、木々の放つ清々しい空気に浸った時はどうでしょう。
自然植物の香りは、わたしたちの心と体にさまざまな作用をもたらしてくれます。
アロマテラピーとは、主として精油を使うことによって、このような植物の芳香成分が持つはたらきを取り入れ、心や体をより良い状態に導くための療法のことです。
「アロマテラピー」という言葉自体は、20世紀始めにフランスで生まれた新しいものです。
日本でも近年になり一般に浸透してきたため、近代的な療法という印象をもっている方が多いかも知れません。
確かに、今日では進んだ研究がなされており、精油の心身に与える効果が科学的に確認されてきています。
しかしながら、植物の香りを用いた療法自体は、科学が発達する遥か昔の太古から、世界中のあらゆる地域で行われてきたものです。
自然に直に触れながら日々暮らしていた古代の人々は、体験的に植物の持つ優れた力をよく理解していたのでしょう。
現代に生きるわたしたちは、かつては存在しなかった文明の道具に囲まれて、昔よりも格段に豊かな暮らしを享受しているかにみえます。
一見快適に思えるこの生活環境ですが、身の周りにあふれる化学物質、エアコンで1日中温度管理された部屋、汚染された都市の空気、コンクリートに囲まれた無機質な建物、これらはわたしたちが心の安静を保つための環境を知らず知らずのうちに奪い、身体が本来持っている抵抗力や免疫力をも低下させているのかもしれません。
人々は常にストレスにさらされ、少し以前まではみられなかったアレルギーなどの身体症状は、ますます増える傾向にあります。
このような環境下で暮らすわたしたちにとって、植物が作り出す精油の香りは、忘れてしまった自然の素晴らしい力に、もう一度気づかせてくれるものです。
精油の小瓶を手に取り、そっと蓋をあけてみて下さい。
アロマテラピーはこの植物からの贈り物を心と体にさずけて、あなたの暮らしを香りに満ちた素敵なものに変えてくれるはずです。
精油(エッセンシャルオイル)
精油(エッセンシャルオイル)とは、自然の植物から採取される揮発性の液体のことで、その植物のもつ香りの成分が凝縮されて含まれています。
アロマテラピー(芳香療法)に不可欠なこの液体は、草本や樹木の花や葉、木部、果皮など、さまざまな部分から水蒸気蒸留や圧搾などの方法で抽出されます。
天然純度100%のものだけが精油と呼ばれ、何らかの混ぜものを加えたものとは明確に区別されます。
ポプリの香り付けなどに用いるオイル(フレイグランスオイル、ポプリオイル、アロマオイルなどの名称で販売されています)も、精油と非常に似た形で小さな瓶に入れて販売されているため、一般には混同されやすいのですが、これらにはアルコールや化学香料などの添加物が入っており、アロマテラピーに使用することはできません。
誤って使用した場合には、正しい効果が期待できないばかりか、心身に悪影響を及ぼす場合があるので、間違えないように注意する必要があります。
これよりさらに問題なのは、混ぜものが加えられている商品が「精油」「エッセンシャルオイル」の名称で販売されているケースが残念ながらあることです。
香りや見た目だけで精油の品質を判断するのは非常に困難です。
世界各地に散らばる原産地から、小売店に到達するどこかの段階で不当な手が加えられ、そうとは知らずに「純度100%の精油」として販売している場合もあるようなのです。
精油選びにおいて第一に大切なことは、ほんとうに自然の植物からのみ得られた、純度100%の信頼できるものを求めることです。
アロマセラピーとは?
アロマセラピーとは日本語で訳すと「芳香療法」という意味です。
アロマセラピーは自然療法であり、それぞれの人が持っている本来の自然治癒力や抵抗力を高めます。
芳香植物の持つ天然物質を抽出したものが精油(エッセンシャルオイル)で、アロマセラピーではこの天然100%の精油を用いて心と体を癒します。
アロマセラピーで用いる精油はそれぞれが独特の芳香を持っていますが、匂いは精油に含まれる分子によるものです。
アロマセラピー(英語;Aromatherapy)はアロマテラピー(仏語;Aroma thrapie)とも言います。
アロマセラピーという言葉は1973年、フランスのガット・フォセによって作られた、ギリシャ語からの造語です。
1980年代、イギリスのロバート・ティスランド氏著である『アロマテラピーの理論と実際』の訳本が日本に入ってきたことから、日本では美容やリラクゼーション目的のイギリス式アロマセラピーが普及しています。
日本におけるアロマセラピーは医療としての位置づけがまだされていませんが、医療現場では少しずつ取り入れられてきています。
アロマセラピーは精神安定剤のような副作用の心配はありません。